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年輪-積み重ね

ダイニングに座り朝のコーヒーを飲みながら、ホッとする時間。


少しだけ背伸びの気持ちで始めたコーヒー習慣。


焙煎されたコーヒー豆を買ってきて、自分で挽くところから始まるコーヒー。挽いた豆に、熱湯を浸し30秒程度の蒸らし時間。その後、お湯を注ぎながら落ちるのを待つ。


そんな一手間を加えたコーヒーを、ダイニングテーブルで飲む朝。


目の前の木製窓に切り取られた風景に、柿の木があるんです。


夏が永遠に続くんじゃないかと思うほど、暑さは続いていますが、植物はしっかり季節を感じ、変化をしていました。


実をつけ、所々色の変化がみられ、秋に近づいていることを教えてくれています。

こんにちは。


大竹俊光です。


そんなすまいで家族と過ごす時間は、生活に追われ、時間に追われてしまって、意識せず流してしまっていることが多くありますが、とてつもなく貴重な時間で、人生の中で限られた時間なんです。


妻がいて、娘が二人、上の子は中二、下の子は小六。


二人とも夏休みで、宿題やら、勉強、習い事に忙しく日々を過ごしております。


妻は、習い事のバスケのまとめ役をしているので、毎日、毎週変化する計画や、予定に必死に対応するなか家事、送り迎えなど目まぐるしい時間を積み重ねております。


そんな家族に囲まれて...。


あっ...もう一人大切な家族が。

うちの末っ子犬(トイプードル)2歳は、のびのびすくすく育っていて、すまいを警備し、安全を守ってくれています。


そとは苦手で、リードをみるとブルブル震えて逃げ腰に…😅


まぁそんな家族に囲まれた時間はとてつもなく貴重で、全てが自分の人生の宝物。


そんな時に、SNSの自分の投稿に、陰から勉強させていただいたその業界の第一人者のかたから、コメントをいただきました。


「…。茨城で現場を納めていますので、時間があったら見に来てください。…。」


的なコメントを。


…ん??

…んんっ???


面識もなく、共通の存在もいないのに、自分なんかを、認識していただけている…???


ありがたくて、仕方がなくて、この機会は逃してはいけない…。とお邪魔させていただきました。

その方のお仕事は


【曳家】


曳家、曳屋(ひきや)とは、建築物をそのままの状態で移動する建築工法である

(出典:Wikipediaより)


岡本曳家 さんです。

この方、ご本人のそのままの漫画にもなったり、セミナーの講師を勤められるかた。(向かって左側の方)


岡本 直也 氏


後継者(向かって右側)の、堅田 光一 氏


に挟まれて記念撮影。


現場の貴重なお時間にも関わらず、現場の説明や、様々なお話を教えていただきました。


現場では、玄関の右側に家が沈み込んでしまい傾いた家の沈下修正を行っておりました。


油圧ジャッキで上げるのですが、多くのこだわりを持って施工されていました。


第一に材料への配慮。

土台、柱で上げるのですが、瓦も、壁もそのまま。っと言うことは重量はものすごいもの。それを小さなジャッキであげるのですから、簡単ではありません。手を抜いて、数の少ないジャッキアップでは、材料を痛めてしまう。


材料の状況を観察し、様子を見ながら、かける場所、数などを臨機応変に対応されていました。


何気なくあがっていましたが、すまいと会話しながら進めていることが、ひしひしと伝わってきました。


痛めないために、数ミリずつ上げ、住まい全体を何周もしながら上げていくようです。


手間をかけて行う意味とは、お客様に対する想い、責任だけでなく、職(曳家)に対する想い、責任を背負って行う、まさしく職人そのもの。


それを、長い間ぶれずに積み重ねてきた厚みを感じました。


また、沈下修正といってもさまざまな工法があり、現場ごとの状況や、周辺環境などを考慮して、ご提案されておりました。


その知識の深さに、積み重ねた年月の厚み、向き合ってきた志の高さが伝わってきました。


痺れる存在、まさに職人。


お逢いして、真摯に向き合うことの大切さ、続けることの大切さ、積み重ねていくことの大切さを改めて感じることができました。


ありがとうございました。

積み重ねることの大切さを、素晴らしい方との出会いで改めて感じました。


日頃接している木材も、積み重ねて育った資源。


その木材に触れて、加工して、納めている。


そして、積み重ねたすまいにも、無垢の木材をちりばめております。

外壁。


無垢の木材に、自然素材のオイル塗装をしてあります。


一階部分のみ木の外壁


それは、普段から、何気なく目にして触れるようにしております。


また変化に気付き、お手入れ(お掃除)しやすいように。


また、メンテナンス(塗装)も、すまいてさまで気軽にできるようにしております。

塗装といっても、必要なものは↑↑


これだけ。


これを、掃除で、水拭きするように。


湿らすものを、オイルにするだけ。


気がついた、気になったときに積み重ねるだけ。

室内では、様々ちりばめておりますが、今回ご紹介する木部は…。


ダイニングテーブル


冒頭でも触れていた朝の大切な時間の場所にあるダイニングテーブル。


少しおしゃれに、キッチンマットや、コースターをなるべく使いながら…。


なんてずぼらな私は忘れることが多くありますが、なるべく(^ー^)


そんなテーブルは、水拭きでも問題ないですが、メンテナンスとして、


・汚れ落とし

・ワックスがけ


の2つを兼ね備えた優れもの。


違いは濃度。水と合わせて使いますが、濃くつくればワックス、薄くつくれば汚れ落としになるもの。

↓↓

そんなものを汚れたかなぁ。


気が向きいたら…。


なんてゆるーい感じで行っております。


それでも、見るたびに表情が違く見えてくる。


あっこんなところに、こんな揺らぎがあったのか。


こんなところに傷が(^ー^)


そろそろ保湿が必要かなぁ。


なんて、木を観察しながら、すまいてと時を積み重ねております。

ひろめの4人掛けのテーブルで、ご飯を食べたり、バスケの試合を観たり。


寂しがり屋の末っ子犬は、おねだりして、妻か、自分の膝の上に。


それ以外は、真横に寝そべり家族の護衛???いや…リラックスタイム。


そんなすまいは、家族にとっても大切な空間。


変わり続ける素材に囲まれているので、時と共に、思い出も刻まれて、深みがましてきています。


出来上がるときの真新しいすまい。創りながら家族に手伝ってもらった床の塗装や、外壁の塗装。


へこみがあった無垢の杉の床をお手入れするため、二女と一緒にアイロンがけしたり。


積み重ねていくたびに、愛着が増していき、真新しいときよりも、もっと近い存在【すまい】になっております。


こんなすまいにすんでもらうため、こんな時を積み重ねてほしいから、考えて、考え抜いて現場も、計画も、全てを積み重ねております(^ー^)

大竹工務店 株式会社

〒300-0134

茨城県かすみがうら市深谷3659-7

TEL/FAX : 029-897-0041

E-mail : toshimitsu@otake-k.com

大竹工務店(株)は、茨城県、かすみがうら市に構え、温熱(高気密高断熱)、構造(許容応力度計算による耐震等級3)を核に、すまい(新築、リフォーム、リノベーション)を基本として創り、すまいてさんとしっかりと向き合いながら進めていきたいと想っている大工工務店です。