積み上げる現場作業(こだわり断熱:グラスウール)

現場作業をしていて、断熱の重要性を肌で感じることがあるんです


それは、昨年の屋根裏での耐震改修のこと。


とても大切に使われていて、築50年以上の化粧造りの由緒あるすまいは、まだまだ現役。


骨太で、力強い造りの建物。


そこで様々検討を重ね大規模な耐震改修をさせていただきておりました。


大がかりなため季節をいくつも超えて作業になり、ひとつの季節【真夏】


外は風が通りまだ涼しい時期なのですが、屋根裏は全く風が通らない。


そんな状況で作業を進めていると…。

40℃

60%


の高温多湿な環境に。


屋根は瓦で、勾配が急で、とても広い空間なのですが、直射日光に焼かれた瓦と、遠赤外線とで、屋根裏は危険な状態でした。


作業できても5分。

下を向くと汗がぽたぽた…。

そのうちに動けなくなり、帰宅。

夜になっても身体が熱く、熱が逃げない状態。

熱中症の一歩手前だったのかもしれません。


そんな環境での作業は身に染みる思い。


一番高いところで2.5M~3M近くある小屋裏。


小屋裏でも上に行けば行くほど熱く、日陰なのにじりじり焼かれている感覚を受けました。


そんな熱は、高さで室内に近くなるにつれて穏やかになっている感じでした。

昔はこのような空間を利用して、夏の熱さを和らげ、すまいのなかに風を通して涼しくさせていたんだと思います。


この充分なほどの屋根裏があっても、ある程度しか熱は遮ることができません。また、夏の酷暑が当たり前になっている今は、太刀打ちできレベルを超えている印象を受けます。


それを補うために、メカに、強力なエアコンで室内を冷やし、過ごす。


しかし、温度の差が、むらができてしまうんです。


天井は熱く、エアコンに冷やされた冷気は重いため床のほうへ堆積していく。このアンバランスを扇風機で撹拌し、全体を冷やす。


快適に過ごすことはできるのですが…。


あの屋根裏の体験をしてしまうと、そのままではいけないと、強く感じてきてしまします。

そこで重要なものの一つに、


【断熱】


があります。



主に、空気を動かさないようにすることで、温度を伝えにくくする材料を使い、熱を断ちきることが断熱。


断ちきるといっても、完全に…、とはいかないためどの程度にするのかは、すまい全体の計画と、熱損失や、熱取得、温度差や、熱負荷による機器(エアコンなど)を考慮しながら適切なバランスをとりながら決めていく。計画することが重要になってくるんです。


今回は、断熱材…。その中でも基本仕様の一つ【グラスウール】について書いていきます。

グラスウールとは、ガラスを線維状にした綿のような断熱材。


その綿の中に、いっぱい空気を含んで留める。


空気を動かさないようにすることで、熱の伝わりを減らしている素材なんです。

グラスウールとは、リサイクルのガラスを原料として造られるもの。80%以上がリサイクルのものを使われているため、無駄なく資源を生かす環境に優しい素材と言える断熱材なんです。


綿上でふわふわしたものを使い納めていきます。


使える場所は様々。床、壁、天井、屋根などに使える素材。


大竹工務店 株式会社では、壁の柱と柱の間(充填断熱)と、屋根の垂木の間(充填断熱)に納めております。


木材と木材との間に隙間なく、シワなく、適切なサイズで納めていきます。


但し、木材は動くもの、膨脹、収縮するもの、すまい自体は、地震や風などで動くもの。として考えると、固まったものが間に入っていると、いつかは隙間を生み、その間の空気は動きやすくなる恐れがあります。


また、壁の中と外での温度の差

夏は、冷房ガンガンの室内と高温多湿な外の空気の間

冬は、暖房で温められた室内と、キンキンに冷えた外の空気の間


の境界線で、厳しい環境になる場所。そんな場所の隙間は、防湿や、気密などを施しますが、木部の保護や、断熱の性能維持の観点からも注意が必要になる場所なんです。


だからこそ、隙間が開きにくい材料を選ぶ必要があると考えています。


その観点から、ふわふわな綿のようなもの(グラスウール)を、木と木の間に積める。積める具合は、少しだけ(3㍉くらい)大きめに、木材に均等に密着させるように納めます。

表面だけでなく、表面の入ったところまでしっかり密着するように。隙間なく。


その頃合いがとてつもなく難しいところなんです。


隙間が空くと、ダメですが、大きすぎてもダメなんです。


大きすぎると、シワができる。

なぜ…??


それは、シワの部分は、ガラスの塊になっている。ガラスの繊維の中に絡ませた空気が断熱性能を発揮する場所なんです。だからシワの部分は空気をふくんでいない場所。ということになり、そこは、極端に言うと断熱材ではなくガラスなんです。


だからこそ、適切な大きさで入れる(充填)することが大切なんです。


また、見える部分だけでなく、壁全体に適切な大きさで入れる(充填)することが大切になります。


すまいで、断熱材を入れる場所として、外と接している床、壁、屋根などになるのですが、そこには、さまざまな部材があるんです。


例えば、壁の場合は、柱、間柱その他に、筋かいや、貫などがあります。


筋交いは、壁の室内側にあるものや、室外側にあるものもあります。そこに密着して、適切な大きさに納めることが必要なんです。

表面には見えない部分も大切。


壁の中でも、外と中の極端な環境の境目に影響され壁の[120ミリ]の間で温度や湿度が板挟みに、変化しています。


例えば、外の気温は40℃ーーー室内は18℃のとてつもなく極端な環境の狭間では22℃の温度差が発生します。その温度差を断熱層などで区切られるため、とてつもなく急激な変化を吸収している場所なんです。


例えば、すまいのなかであれば、窓を開けたり、換気扇を回したり、エアコンをかけたり、除湿器をつけたり、環境を察して手を加えることができます。また、暑くなったら冷ますために日陰をつくったりはできますが、壁の中はそうはいきません。一度閉じてしまうと、そのままの状態で長い間手を加えることが容易に出来ない場所になります。


例えば、結露をしても、隙間が空いても、カビても、目にすることもできず、手を加えることができません。


その対策として、しっかりした施工と、事前の計画がとても大切になります。それがすまいを守る大切な要素になると考えています。


事前の計画としては、壁や、屋根の構成を決め計算で結露計算や、WUFIというシミュレーションを利用しています。


それらは、毎回ではなく構成を決めることで自信を持って計画できるレベルのものを基本仕様にしています。


すまいの場所で環境は違いますが、自社の施工範囲が移動時間が1時間圏内に設定しておりますので、大きく変更することはなく、小さな確認検討のみを行っております。

【断熱】材をしっかり規定の性能を発揮してもらうためには、現場で丁寧に納めることが重要です。


そして、すまいての安心安全は、断熱だけではなく気密も、その他、図面も、デザインも、全てが大切。


季節を感じることは、すまいのなかで夏の暑さに耐えることでも、冬の寒さに耐えることでもありません。


季節を感じるとは、視覚的に窓からの景色で、とき折々の植物の輝きを感じられたり、外に出て匂いを感じたりする事なんだと思います。

大竹工務店 株式会社

〒300-0134

茨城県かすみがうら市深谷3659-7

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大竹工務店(株)は、茨城県、かすみがうら市に構え、温熱(高気密高断熱)、構造(許容応力度計算による耐震等級3)を核に、すまい(新築、リフォーム、リノベーション)を基本として創り、すまいてさんとしっかりと向き合いながら進めていきたいと想っている大工工務店です。