今回はこだわりについての、深堀です。
こんにちは。
大竹俊光です。
今回は、新築工事の中の気密処理のひとつ土台と、基礎の接する部分について。
気密処理は、一つひとつの積み重ねがものを言う性能なんだと考えていまして、その一つのこだわりをお伝えできればと思っております。
どの部分かというと、
【基礎のコンクリート】と【上物の木の一番したの材☆土台】の接する部分
うえの写真が、土台を据え付けた状態のもの。
骨組みでみると、
一部だけ、青い色のマーカーで印をした部分。
※細かくは家全体に回っている部分のことです。
ここで、気密の観点から関係してくるのが、外と内との境界線にある、土台部分のみになります。
ここ(青のマーカー)なんです。
この建物は、基礎断熱の仕様を採用しておりまして、床下も室内なんです。
気密処理は、室内と外をしっかりと明確に区切ること。風船のように、空気を通さないようにする事なんです。
※風船は、時間が経つと、縛った部分から漏気して、しぼんでしまうんですよね。ってことは、あの口の気密処理が甘いってことなんですね。
そう、こんな感じで納めていきます。
木(土台)ー○○ー基礎立ち上がり
間の○○が気密部材【気密パッキン】っていうものなんです。
今回は、
JOTOさんの気密パッキンロングを採用しています。
素材は、
JC(ボリオレフィン樹脂+炭酸カルシウム)
気密部は、
EPDM(発泡ゴム)
で構成されたもの
気密のための発泡ゴムが、樹脂の上下に取り付けられ、2重に配置されたもの。
その他の商品でも、ビニルについた気密部材のものがあります。施工性に優れ、切れ目なくできるため、そちらの商品を選ばれている方が多い気がします。
ではなぜ…??
それが、こだわりの一つ。
JOTOさんの商品説明にもかかれていますが、ここ【絶縁】
水分の部分で絶縁される(ビニルでもある程度はされていると思います)
水分だけでなく、極端に性質の違う【木】と【コンクリート】が直接接することで、両者に負担が大きくでてくる。温度差による結露等が心配。バッファ(緩衝材)としても選ぶ理由になっています。
次に、気密材(発泡ゴム)の納まりなのですが…。
画像は横から見た基礎パッキン。
このように上下に、二重に並ぶ気密材(発泡ゴム)
この納まり…【隙間1㍉】あそこに潰された気密材(発泡ゴム)が納まるんです。
なんの力も加わっていないときは、10ミリ近いものが、挟まれこの【隙間1㍉】の中に発泡ゴムが戻ろうとしながら納まる。
それは、平坦に見える【土台】も、【基礎】も、小さな凹凸は必ずあります。まあ、温度や、湿度といった環境によっても、微妙に動いています。
だからこそ、ここが肝になるんです。
土台はアンカーボルトや、ホールダウンによって緊結(きんけつ)されていますので、大きく離れることはないと思いますが、小さな動きは、場所によって、材によってすると考えております。
だからこそこの納まりが頼もしく感じ選んでおります。
ただし、施工が...。
このように、継ぎ目が出てしまうんです。
ロングの商品で、長さ90cm(908㍉)
それを、繋ぎ合わせながら、外周部を1本の線にしていくんです。
繋ぎ目では、気密材(発泡ゴム)を丁寧に重ねて、土台で潰して締め付けていくんです。
こんな感じの納め方も。
ぴったりに納まるところもあれば、半端なピースを組合せるところも出てきます。
そんなときは、付属の気密材(補助材)で補強して納めています。
また、イレギュラーに、金物が干渉してしまうことも…。
そんなときも、気密材(補助材)での補強をして、納めています。
基本の納まりの二重に続く気密ラインを、どう繋げていくか、切れたときは、どのように対処するかを、検討しながら進めていきます。
また、平時ならこのままで保たれますが、稀に、ごく稀に起こる自然災害(地震や、台風などの強風)の際にも気密は、危険にさらされます。
それは、揺れ。
すまいは揺れます。大きくも、小さくも。
とどまっているように見えても揺れます。
それが極稀な地震になると...。
これは、建物の構造材の地震に対するシミュレーションの動画です。
既存のためものを、兵庫県南部で起こった地震の2倍(震度7)の揺れを加えた建物の動きです。
こんなにも揺れる。
建物は固く、硬く、頑丈なもののように思えますが、地震にたいしては、大きく揺れるものなんです。
※この揺れを、固めたいくと、構造的に揺れにくくはなりますが、必ずどこかには大きな力が加わり、揺れたり、剥がされる力が加わったり、捻れたりとさまざまな動きをします。
そんな揺れにも、追従したり、一度剥がされても、切れて隙間が空いたりしないものを選んでいます。
今回の、気密材(発泡ゴム)は、部材に接着して気密を高めているわけではなく、挟んで、潰して、その中でゴムが戻ろうとすることによって隙間を埋めている性質なので、仮に切れて、離されても、元の位置に戻れば、気密性能は失われません。
すまいは、竣工し、お引き渡しが完成ではありません。そこから、長い年月、すまいて様を守り続ける大切なもの。
だからこそ、数値がよくなるだけの部材ではなく、さまざまな場面、想定で検討した上で部材を決め、その部材が最大限力を発揮できるように施工しております。
できてしまえば、見えないところなのですが、すまいてさまのいのちを守るための大切なポイントなんです。
気密を高めることにより、計画的に換気ができ、穏やかな環境が整いやすくなります。
また、壁の中のすまいの骨組みなどの環境を保つことによって、すまいを長持ちさせることにも繋がります。

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