アクセスしていただきありがとうございます。
大竹工務店
大竹 俊光 と申します。
梅雨入り前のこの季節。
一日一日天気の変化が激しく、予定が組みにくい時期ですね。
約2か月に及ぶ手刻み作業。
一本一本、木を読み、配置し、墨付け。
そして、先代である父が加工をする。
部材総数 632 (建前までの部材)
一つとして同じものはなく、木の個性、長さ、加工の種類と、一つでも間違えていると正しく組みあがることができない部材。
木を読み墨付けをするとき、加工するとき、図面を見るとき、寝ているとき、常に部材の確認をしていました。
その積み重ねの作業がやっと、一つのものになる、組み立てる日が 建前 です。
自称最強の雨男だと思っていたのですが、今回は天気に恵まれ、とても気持ちがいい日。
※当日は天気のことを気にする余裕がなく、写真を見直していい天気だったんだと気づきました。
そして、以前は足場屋さんによる上棟組立作業のプロに任せていましたが、今回は信頼する方々にお願いして、建前を手伝っていただきました。
木を扱うプロにお願いしたのは、ただ組み上げ作業としてではなく、木材に対する感覚が必要だと感じたからです。
組立の順番、部材の確認、組み上げる際に掛矢によりたたく感覚、組みあがった時のバランスなど、自分たちだけでなく、些細な違和感や、間違いなどを確認していただくためにお願いしました。
当日の自分の仕事は、最前線で組み上げていただいている方々に、無理なく作業ができるよう下で段取り。送る部材の準備、納まりの確認、部材のチェック、調整が必要な部材の判断など様々。
当日の記憶があまりありません。
そして先代の父
自分のために一歩引いて、現場を見ていただいていました。
自分の足りないところをカバーしていただきました。
たまに、気持ちが抑えられず、最前線に!!
一つひとつ組み上げて、少しずづですが進んでいくのを見ながら、この数か月の作業が形になっていく充実感を感じることができました。
そして、大きなけが、事故もなく、無事に棟上げすることができました。
近所の方からのお手製の差し入れです。気にかけていただける幸せを感じます。
現場の食事や、休憩のときの準備など母、妻、娘二人の気遣いで無事に終えることができました。
そして、事前準備の際、休日返上で義理の弟にも手伝ってもらいとても助かりました。
このブログの写真撮影していただいたのは妻のお父さん。とても多くのすばらしい写真。自分の宝物です。
支えてもらった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
一つの節目。
これから気を引き締めて作業してまいります。
コメントをお書きください